本来、人を傷つけて得た果実がどんなものであるかは、それを得た人間の言うことであって、いまだ何も手にしていない人間に逡巡する理由はない。とすれば、どんな一歩も踏み出せずにいる時分に欠けているのは、素質や能力ではなく、欲望そのものではないのか。
いまだ手にしていない果実への欲望。
否、果実そのものではなく、それを手にする所有の欲望。
否、所有のために人を叩き落とす欲望。
いまだ手にしていない果実への欲望。
否、果実そのものではなく、それを手にする所有の欲望。
否、所有のために人を叩き落とす欲望。