2015年12月20日日曜日

黄金旅風

かつて平左衛門船に乗り早世した水主たちの遺族には、何年経とうと暮らし向きに困らぬだけの銀銭を今も供給し続けている。命日には必ず家々を自ら訪ね、何か困っていることはないかと直接声をかける。しかもそれらの一切を至極当然のことだと考えていた。初めから銀銭そのものには何の価値も認めていない、およそ俗人離れしたところがあった。

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