かつて平左衛門船に乗り早世した水主たちの遺族には、何年経とうと暮らし向きに困らぬだけの銀銭を今も供給し続けている。命日には必ず家々を自ら訪ね、何か困っていることはないかと直接声をかける。しかもそれらの一切を至極当然のことだと考えていた。初めから銀銭そのものには何の価値も認めていない、およそ俗人離れしたところがあった。
2015年12月10日木曜日
2015年11月20日金曜日
今夜、すべてのバーで
何で子どものうちに死ななくちゃならんのだ。つまらない勉強ばかりさせられて、うそっぱちの行儀や礼儀を教えられて。大人にならずに死ぬなんて、つまらんじゃないか。せめて恋人を抱いて、もうこのまま死んでもかまわないっていうような夜があって。天の一番高いところからこの世を見下ろすような一夜があって。死ぬならそれからでいいじゃないか。そうだろ。
2015年11月10日火曜日
2015年10月20日火曜日
今夜、すべてのバーで
バナナの皮で滑って転んでいる男と、それを見て笑っている男が、同時におれの中にいるのだ。苦痛に対する耐性を得るために、無意識のうちに自分をふたつに裂いたのかもしれない。
この二つの存在は互いを毛嫌いしているが、唯一、泥酔の中にあってだけ重なり合ってひとつのものになった。この二つが溶解し合ったときにだけ、そこからほんものの怒りや悲しみがたちのぼってくるのだった。泥酔していないときのおれは、苦笑いだけが得意な、いわば感情喪失症者だった。
この二つの存在は互いを毛嫌いしているが、唯一、泥酔の中にあってだけ重なり合ってひとつのものになった。この二つが溶解し合ったときにだけ、そこからほんものの怒りや悲しみがたちのぼってくるのだった。泥酔していないときのおれは、苦笑いだけが得意な、いわば感情喪失症者だった。
2015年10月10日土曜日
2015年9月20日日曜日
今夜、すべてのバーで
少なくとも、あたしはそのつもりよ。生きよう行きようとしてても、たとえば雷が落ちてきて死ぬかもしれない。でも、それはあたしにとっては正しい、そうあるべき死に方だから文句はないわ。あたしは、自分とおんなじ人たち、生きようとしててもうんわるくしんでしまう人たちの中で生きたいの。生きる意思を杖にして歩いていく人たちの流れの中にいて、そんな人たちのためだけに泣いたり笑ったりしたいの、だから、思い出になってまで生き続けるために、死をたぐり寄せる人たちと関わりたくないわ。そんな時間はないんですもの
2015年9月10日木曜日
2015年9月4日金曜日
どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか
なにか計画立てて考える人って、人生を線路に例えてみたり、とにかく一本の線だと思ってるじゃないですか。でも、人生とか時間というのは線ではなく点の集合体でしょ。
2015年8月10日月曜日
2015年7月20日月曜日
BEST主義の組合活動のすすめ
本当の「働きがい」とはなんだろうか?
それは、自分のやりたいこと好きなことをやるのではなく、組織や人間関係の中で嫌なことに耐えて、組織や人の為にモチベーションを維持してやってあげることで、人から感謝され、やりがいを得るものである、しかし、このことを理解できない人が多数作り出されている。
それは、自分のやりたいこと好きなことをやるのではなく、組織や人間関係の中で嫌なことに耐えて、組織や人の為にモチベーションを維持してやってあげることで、人から感謝され、やりがいを得るものである、しかし、このことを理解できない人が多数作り出されている。
2015年7月10日金曜日
2015年6月20日土曜日
2015年6月10日水曜日
2015年5月20日水曜日
2015年5月10日日曜日
2015年4月20日月曜日
2015年4月10日金曜日
2015年3月20日金曜日
2015年3月10日火曜日
始祖鳥記
長く願っていた新しい船を手にしてみて、何か妙な寂しさばかりが残った。何か急におれは年をとってしまったような、何をやっても以前のような手応えが感じられない。日比に分家して家も建て、女房と三人の子がいて、もち舟も五隻、あとは借財を返していけばいいだけだ。ところが、気がつくとため息ばかりついてる。十六年ぶりにきいた幸の噂は、そんなおれの目を覚まさせた。おれはこんなところでいったい何をやってるんだと、無性に己に腹が立ってきた。お前が空飛んで入牢させられた話は、おれが誰だったのかを思い出させた。おれが新しい船で、何をしなければならないのか、やっとわかった。このまま廻船業を広げていけば、いつかは、江戸の問屋たち、ひいては公儀とぶつかる日が来ることはうすうす感じてた。おれは、それから逃げていただけだ。やっと踏ん切りがついた。とうとう遠州灘を越えねばならん日が来たと、そう思った。そうしたら、お天道様がまた明るくなって、周りの何もかもがきらきらし出した。
2015年2月20日金曜日
2015年2月10日火曜日
2015年1月20日火曜日
なぜ高学歴の人物が深い知性を感じさせないのか 日経ビジネス
「答えの無い問い」を前に、その問いを、深く問い続けることのできる能力、それが「知性」に他なりません。
これに対して、「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く正しい答えを見出す能力のことです。
これに対して、「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く正しい答えを見出す能力のことです。
2015年1月10日土曜日
バブルに浮かれたまま、20年間進歩がない日本のIT産業(ITPro)
日本人は、みんなで知恵を出し合って何かを作れば、すごくよいものを作ります。日本人が作り手の立場になればこのような力を発揮する一方で、日本人が何かの恩恵を得るとか何かを所有するといった立場になると一転して、みなが「中流やや上」の意識を強く持ち、全員が同じブランド物のバッグを持つどころか、持たねばならないといった強迫観念から逃れられません。
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