2009年9月30日水曜日

コスメティック

「さっきのこと聞かないんですか」
「さっきのこと」
「男の人ともみ合ってたことですよ」
「ああ…」
竹崎は本当に遠い夏の日を思い出すような表情になった。
「そんなことを聞くほど、僕は北村さんと親しくはない。せいぜいがお酒に誘うぐらいですよ」

2009年9月25日金曜日

Think or Die

畏れを抱く瞬間、自身を見つめる自らの視点は神に近づいているということだ。まるではるか上空からちっぽけな自分を見下ろすように自己の存在の卑小さを認めるとき、その視点はあたかも神の視点である。神の視点というのが言いすぎであれば、あらゆる可能性の中に自分を位置付ける視点である。

暗いところで待ち合わせ

まわりで群れている者たちに対して抱いた軽蔑は、仲間に加わるのを諦めるため、そして憧れを抱かないための選択だったように思う。だからといって話を避けていても、悲しいことしかないというのに、そうやって身を守るしかできずにいたのだ。

暗いところで待ち合わせ

まわりで群れている者たちに対して抱いた軽蔑は、仲間に加わるのを諦めるため、そして憧れを抱かないための選択だったように思う。だからといって話を避けていても、悲しいことしかないというのに、そうやって身を守るしかできずにいたのだ。

2009年9月20日日曜日

坂の上の雲

「国辱じゃからな」という。医者に見せることは、である。妙な理屈だが、おなじ時代に生きている加藤恒忠にはよくわかった。留学日本人が発疹チフスにかかって士官学校のフランス人たちをさわがすということが、どうにもはずかしい。この種の心情は、パリで無我夢中で背のびせざるをえぬ日本流学生の共通したものであった。

2009年9月15日火曜日

坂の上の雲

人間の頭に上下などはない。要点をつかむという能力と、不要不急のものは切り捨てるという大胆さだけが問題だ

2009年9月10日木曜日

ローズガーデン

ミロは物凄く頭のよい女だった。つまり、自分の快楽を喚起することにかけては絶対に手を抜かない女だということ。

2009年9月5日土曜日

座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本

人間が自分に与えることのできる最も驚くべき教養は、他の人たちは自分のことなど求めてはいない、という確信である